ポンドは実は買いなんじゃないか?・・・って話
今週の注目は、何といっても1月15日の英議会採決でしょう。
僕は、ファンダメンタルズでトレードする技術はないので、エントリーはあくまでもテクニカルで行いますが、ブレグジットのゆくえについては、気にして見ています。
15日が採決ということですが、ロンドン時間19時(日本時間16日午前4時)からとの噂です。
はじめに最大6つの修正案の採決が行われた後、11月にEUと合意したブレグジット案の採決が行われるそうです。
日本時間16日の早朝は、相場から目が離せませんね。
ブレグジットについては、松崎美子さんのブログ「ロンドンFX」や、ゆきママさんの「普通の主婦ゆきママがFXと株をシストレで攻略するブログ」で分かりやすくまとめてくださっているので、興味のある方は議会採決までに読んでみることをおススメします!
ポンドは買い推奨ってホント!?
僕もこの週末にブレグジットについて整理していたのですが、「ロンドンFX」でポンドの買い推奨が増えてきているとの記事を読んでビックリ!!
多くの情報が、合意なき離脱濃厚、からのポンド急落というシナリオで書かれているので、僕の頭もそっち方向に偏っていました。
これって、実は危険なんですよね。
トランプ大統領誕生の時がそうでした。
多くのメディアが、クリントン候補優勢。トランプ当選ならドル円は100円を割るほどの円高・・・と言ってましたよね。
ところが、蓋を開ければトランプ当選、そしてドル円は101円台から118円台まで約17円も上昇しました。
選挙結果も、結果を受けた値動きもコンセンサスと真逆だったという、当時の僕には「訳わからん」状況だったんです。
なので、ファンダメンタルズで勝手に方向性を決めつけてトレードするのは、非常に危険なことだと思います。
「多分暴落するから、今のうちにポンド売っておこう!!」
なんて考えは、ギャンブル以外の何物でもありません。
・・・ということで、松崎さんのブログが僕の頭に警鐘を鳴らしてくれました。
合意なき離脱ならパリティまでの下落があり得るということも頭に入れながら、でも、上昇する可能性もあるということを忘れずにチャートを見ていこうと思います。
ポンドドルのチャート分析
ポンドドルを、ブレグジットのことは一切考えずに、純粋にチャート分析だけをしてみようと思います。
まず、日足です。
ポンドドルの日足は、昨年8/15の安値1.26609と9/20の高値1.32973とのレンジが長く続いていましたが、12/4にレンジ下限をブレイク。12/12、1/3と安値を切り下げながらレンジの下方ブレイクを繰り返してきましたが、1/3のレンジブレイクがベアトラップとなって上昇。1/11に12/31の高値1.28150を上抜けて転換となりました。
ディナポリMACDはプラスで、ストキャスティクスも天井圏にあります。
RCIも短期線と中期線が上昇。長期線も底値から上昇しそうになっています。
現在は一目均衡表の雲に入ったところですが、雲を上抜ければしばらく上値抵抗帯はなくなり、上昇の可能性が高くなります。
「ありゃ!?ファンダメンタルズとは裏腹に、チャートでは買いサインなんだが?」
次に週足も見てみます。
週足では、4/17の高値1.43756と8/15の安値1.26609とのレンジを12/4に下方ブレイクし、現在は11/7の高値1.31747と1/3の安値1.24255とのレンジ内での値動きです。
ディナポリの3本のDMAの中での値動きとなっており、方向感が出ていません。
MACDはシグナルよりは上にありますがマイナス。より敏感に動くストキャスティクスはゴールデンクロスして上昇しています。
オシレータでも方向感は出ていないことが示されています。
ただ、直近では陽線が4本続いて上昇しているので、日足では先ほどのように上昇トレンドに転換してきました。
このまま上昇し1.300台に乗せる動きになると、今週の25×5DMAが1.29674なので、3本のDMAの上側に出てくることになります。
さらに上昇して11/7高値を超えてくれば、週足でも転換となり、上昇トレンド入りとなります。
ただ、本格的に上昇するには、9/20の高値1.32973や週足の雲を上抜ける必要があります。
ポンドドルのトレード戦略
昨日、今週の戦略の記事で、ポンドは触らないって言ったばかりなんですけどね(^^ゞ
ただ、ファンダメンタルズがどうなるか未知数の中、唯一の事実である値動きに従うのが、やっぱり一番大事だと考えるので、テクニカルだけで戦略を立て直しました。
もちろん、ヘッドラインで乱高下するのは目に見えているので、ポジション量については気を付けていきます。
戦略1 週足の25×5DMA抜けでロングエントリー。Stopはレンジ下抜けの1.2700レベル。
日足ではこれまでのレンジを上抜けて転換しているので、その流れが継続した場合の戦略です。議会採決をきっかけに雲を上抜ける場合は、雲の上限が1.28817となりますが、今日、明日はまだ雲の上限が1.29576にあるので、ひとまずここを雲の上限とします。日足で雲を上抜けると、次は週足の25×5DMAが控えているので、ここを上抜けたのを確認できればロングしていきたいと考えています。今週の25×5DMAは1.29674にあるので、逆指値の買い注文は1.2970レベルに置きます。Stopまでの値幅が270ポイントほどあるので、損失に耐えられるだけのポジションでの注文になりますね。
(記事公開時、エントリーは日足の雲上抜けとしていましたが、週足の25×5DMAを見落としていたので、訂正しましたm(__)m)
戦略2 週足のレンジ下方ブレイクでショートエントリー。Stopは1.2900レベル。
こちらは合意なき離脱の可能性が高まり、ポンドが急落した場合の戦略です。あ、いや、合意なき離脱で急落かどうかは分かりませんね(^^ゞ
事実に対する値動きがどうなるかは分からないので・・・。
とにかく、ポンドが下落した場合にエントリーする戦略になります。
日足のレンジで考えれば、今のレンジ下限1.27058の下抜けで転換となるのですが、実は1/8の安値があまりはっきりした安値ではないので、1/3を日足のレンジ下限と捉える人も多そうです。ここは、週足でもレンジ下限となっているので、1/3の1.24255を下抜けたところで、下降トレンドが明確になりそうです。したがって、逆指値の売り注文は、1.2420レベルに置こうと思います。Stopは、戻り高値に置くのがセオリーですが、現在は上昇中で戻り高値を決めることができないので、ひとまず1.2900レベルで注文を出しておこうかと思います。こちらはエントリーからStopまでの値幅が480ポイントと広いので、買いの場合の半分ほどのポジション量でエントリーを考えます。
以上、1/15の英議会採決に向けた僕のトレード戦略でした。
もちろん、相場が大荒れになる可能性も十分にありますので、トレードは控えておくっていう考えもあると思います。
最終的には自分の判断ですからね!!
ただ、ファンダメンタルズだけは何が起こるか分からないので(そもそも国民投票でブレグジットが決まったこともサプライズでした!)、自分で予想なんてせず、著名人の解説も当てにせず、チャートで示される値動きだけをしっかりと追っていくことが大切だ!!・・・と、いつも言っている通りですが、もう一度肝に銘じておくために今回の記事を書きました。
<現在のポジション>
USDJPYのショート
EURUSDのロング
USDCHFのショート
<現在の逆指値注文(エントリー用)>
GBPUSDのロング(1.29700)、GBPUSDのショート(1.24200)
AUDUSDのロング(0.73945)、AUDUSDのショート(0.67950)