【ディナポリ③】シングルペネトレーションでのトレード手法
久しぶりのディナポリの記事です。
今日は、ディナポリのトレード手法の一つ、『シングルペネトレーション』についてまとめていきます。
シングルペネトレーションは、ディナポリが「ブレッド&バター」とも言うように、毎日の食事のごとくよく見られるチャートパターンなので、知っておいて損はないはず!
最近、僕もシングルペネトレーションを使ったトレードの検証を始めたこともあり、これから毎日のブログでも登場することになるかもしれません。
まずはスラストを探せ!!
はい、いきなり専門用語が出ました!!
『スラスト』です!!
これは、ディナポリ・チャートでは頻繁に出てくる用語で、ローソク足が3×3DMAにそって上昇したり下落したりする部分のことを言います。
上のチャートでは、下降スラストと上昇スラストが見られます。
下降スラストでは、ローソク足が赤色の3×3DMAの下側で推移して下落しています。
上昇スラストでは、ローソク足が3×3DMAの上側で推移して上昇しています。
このように、ローソク足が3×3DMAとクロスすることなく、一方的に上昇したり下降したりしている部分をスラストと呼び、ディナポリのシングルペネトレーションでは、このスラストが8〜10本以上続いていることが最初の要件になっています。
「まずは8本以上のスラストを探す!!」
これを覚えておきましょう。
それでは次に、シングルペネトレーションの具体的なトレード手法について、チャートの赤ワクで囲んだ上昇スラストの部分で解説していきます。
スラストから3×3DMAをクロス!エントリーに備えます!!
ここからは、上昇スラストを発見した後のトレード手法について解説します。
シングルペネトレーションは、簡単に言えばトレンド中の押し目買い、戻り売り戦略になります。
トレンドが発生していることが重要なので、そのトレンド発生を8本以上のスラストで確認しました。
それでは、上昇スラストを発見した後、どのようにトレードしていくのでしょうか?
シングルペネトレーションのトレード手法をまとめると次のようになります。
- 8本以上のスラストを見つける。
- ローソク足が3×3DMAとクロスする。(エントリーに備える)
- スラストの始点から終点までフィボナッチリトレースメントを引き、38.2%戻したところでスラスト方向にエントリーする。
- フィボナッチリトレースメントの61.8%に損切りの逆指値を置く。
① 8本以上のスラストを見つける。
これは先ほど書いた通りなので、大丈夫ですね!
② ローソク足が3×3DMAとクロスする。(エントリーに備える)
どれだけ長く続いたスラストもいつかは終了し、3×3DMAとクロスします。
上のチャートでは上昇スラスト発生後に下落し、3×3DMAを割り込みました。
押し目を付けにいく動きです。
この段階で、シングルペネトレーションでのエントリーに備えることになります。
③ スラストの始点から終点までフィボナッチリトレースメントを引き、38.2%戻したところでスラスト方向にエントリーする。
3×3DMAを割り込んだことで、上昇トレンドは一旦調整に入りました。
ここで、スラストの始点から終点までフィボナッチリトレースメントを引きます。
そして、フィボナッチの38.2%まで戻したところが、シングルペネトレーションでのエントリーポイントになります。今回の場合はここでロングですね!
④ フィボナッチリトレースメントの61.8%に損切りの逆指値を置く。
エントリーしたら、あとは損切りと利確のどちらかしかありません。
まず大事なのが損切りをしっかり置くことです。
シングルペネトレーションでは、先ほど引いたフィボナッチの61.8%が損切りラインになります。
実際のトレードでは、3×3DMAを割り込んだ時点でフィボナッチを引き、IFO注文で38.2%で買い、61.8%で損切りと注文を出して置くと感情を入れることなくトレードできます。
利確ポイントは?もう一つフィボナッチを引きます!
ここまでで、エントリーと損切りまで設定が終わりました。
あとは利確です。
トレードに慣れてくると、損切りはしっかり入れることができるようになるのですが、意外と悩むのが利確だと思います。
どの本を読んでも、「損切りは必ず入れる!」とは買いてあっても、「利確ポイントはココ!!」と買いてある本はなかなかないですよね。
僕自身も利確の難しさはずっと感じてきました。
しかし、ディナポリのトレード手法には利確ポイントもしっかり明示されています。
文章で書くとなんだかややこしいですよね^^;
チャートを見てください。
チャートでもラインが多くなって少し複雑になっていますが、今回引いたフィボナッチはピンク色のラインになります。
スラストの高値から、押し安値へ向けて引いたフィボナッチです(最初のフィボナッチとは引く方向が逆になります)。
このフィボナッチの61.8%がシングルペネトレーションでの利確ポイントになります。
あまり大きな値幅ではないですよね。
シングルペネトレーションは、大きな値幅を狙う手法ではなく、コツコツと確実に利益を積み重ねていく手法になります。
その代わり、「ブレッド&バター」と言われるように、チャンスは多く巡ってきます。
西原流!!シングルペネトレーションのアレンジ手法!!
最後に僕が購読しているメルマガの配信者(もはや説明するまでもないか)、西原宏一大先生のアレンジ手法を紹介しておきます。
シングルペネトレーションは、トレードすると分かるのですが、狙う利益幅に対して損切り幅が大きくなることが多いです。
実際にフィボナッチを引いてみて、あまりにリスクリワードが良くなければ見送りという選択も必要かもしれません。
しかし、西原さんのアレンジ手法を使えば、損切り幅が大きいという欠点を補うことができます(その代わり損切りになる回数は当然多くなります)。
そもそもディナポリの手法はFXだけでなく、株やコモディティなど様々な相場でのトレードを視野に入れています。
僕たちはFXトレーダーなので、為替の値動きの特徴を加味しようというのが西原さんのアレンジ手法です。
それは、「損切りラインを50.0%の外側に置く」というもの。
為替市場では、「半値戻し」とも言われるように50.0%が節目になることが多いのがその理由です。
したがって、61.8%まで待たずに50.0%を超えて調整の値動きが続くなら損切りしてしまうというのが西原流のシングルペネトレーションになります。
以上がディナポリの手法『シングルペネトレーション』になります。
実際の運用に当たっては、検証や資金管理等も大事になってきますが、一つのトレード手法として参考になれば幸いです!
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