ローソク足の読み方①
僕は、ダウ理論とディナポリチャートを使ってテクニカル分析しています。
これまでは、日々のトレード戦略を中心に書いてきたのですが、少しずつ「ダウ理論」と「ディナポリ分析」の記事も書いていこうと思います。
今日は基本中の基本「ローソク足の読み方」についてです。
「そんなことくらい知ってるよー!」
という声が聞こえてきそうですが、それでは次のローソク足を見て、どのようなトレード戦略が思い浮かびますか?
はい、これだけです。
トレード戦略は立てられるでしょうか?
ローソク足も立派なテクニカルなので、これだけでもトレードできるんですよ!
FXを始めた人にありがちなのは、いろいろなインディケータを勉強して試し、うまくいかずに別のインディケータを探しにいく・・・。
はい、僕も長い間そうでした(^^ゞ
いわゆる「聖杯探し」をしてしまうんですね。
でも、トレードの基本はインディケータより前にローソク足をしっかり読むことなんです。
ローソク足さえあれば、十分トレードで勝っていくことができます。
ローソク足を補う形で他のインディケータを使っていくのはいいんですが、ローソク足の基本を知らずして、やれゴールデンクロスだ、オシレータで買われすぎだと言ったところで、騙しにあってやられることがほとんどです。←経験談(´Д⊂ヽ
ということで、今日はローソク足の見方についてまとめていこうと思います。
ローソク足の四本値。高値、安値が重要!
このブログに来てくださった人は、少なくともFXに興味がある人だと思うので、チャートを見たことはあると思います。
チャートにはバーチャート、ラインチャートなどもありますが、多く使われているのはローソク足ですよね。
ローソク足の四本値はさすがにご存知の方が多いと思いますが、一応確認です。
図は陽線の場合で示しています。
陰線だと、始値がローソク足実体の上端、終値が実体の下端になりますね。
で、これをどのように読み取っていくかということなんですが、次のようなイメージで考えてみましょう。
ローソク足が陽線か陰線かは、実はあまり重要ではなく、高値と安値がなぜできたかを考えることが重要です。
なぜ高値ができたのか?
それは、価格が上昇してくと、高いところでは買いたい人が少なくなり、売りたい人が多くなるので、そのうち買い手と売り手の力が同じになってそれ以上上がらなくなり、ローソク足の高値になるんですね。
同じように、価格が下落していくと、安いところでは売りたい人が少なくなり、買いたい人が多くなって、買い手と売り手の力が同じになるとそれ以上価格が下がらなくなり、安値ができます。
つまり、高値と安値は買い手と売り手の力が均衡して、それ以上価格が進まなくなったところです。
なので、ローソク足を見るときは、上の図のように、高値と安値の間で買い手と売り手が力比べをしている状態で、高値より上や安値より下には行きにくいイメージをもつようにしてください。
高値・安値更新!どう考える?
ここからはローソク足を2本にして考えます。
相場は、ローソク足の高値、安値の間で買い手と売り手が力比べをしますが、そのうちにどちらかが勝って動き始めます。
高値更新や安値更新で、どのように考えていけばいいのでしょうか?
先ほどの1本のローソク足の右側に、陽線と陰線を書いてみました。
<高値更新した場合>
1本目のローソク足の高値付近では、売りたい人が多く価格が上がりにくい状態でした。
それが、何かのきっかけで買い手の力が強くなり、売り手の力を上回って高値を更新します。
きっかけは指標の発表や要人発言など様々ですが、出来事は関係なく、買い手が売り手に勝ったという事実のみが重要です。
こうなると、しばらくは買い手優勢の局面が続きます。
しかし、価格が上昇すると、そのうち買いたい人が減って売りたい人が増えてくるので、買い手と売り手の力が均衡したところで価格が上昇しなくなり、新たな高値ができます。
<安値更新した場合>
高値更新した場合の逆です。
1本目のローソク足の安値付近では、買いたい人が多く価格が下がりにくくなっていました。
それが、何かのきっかけで売り手の勢力が勝り、安値を更新して価格が下落します。
しばらくは売り手優勢の局面が続きますが、そのうち売り手が減って買い手が増えてくるので、価格の下落が止まります。
ここが新たな安値です。
ローソク足1本でのトレード戦略!!
最初の質問に戻ります。
ローソク足1本だけで、どのようにトレード戦略を立てるのでしょうか?
ローソク足は、高値、安値で買い手と売り手の力が均衡して、高値、安値の間で力比べをしている状態でした。
その均衡が崩れて価格が変動していくのが高値更新、安値更新です。
よって、基本的な考え方は次のようになります。
戦略① ローソク足の高値更新で買い
戦略② ローソク足の安値更新で売り
高値買い、安値売りです!!
トレーダーの心情的には、安いところで買って高いところで売りたいところかもしれませんが、ローソク足の意味を理解していれば、戦略は上の2つしかありません。
ローソク足の範囲内は買い手と売り手のどちらが勝つか分からない状態なので、ここでエントリーするのはどちらに動くか分からない状態でエントリーすることになり、丁半博打になります。
それまでの均衡が崩れて、買い手が強くなった「高値更新」で自分も買っていく。
売り手が強くなった「安値更新」で自分も売っていく。
これが、相場の値動きについていくということです。
はい。これがローソク足の読み方の基本です。
今日は1本のローソク足に絞って書いてみました。
次回は複数のローソク足をどのように読み取っていくか、まとめてみたいと思います。