【資金管理】これを知らずにトレードするな!!エントリー量と損切りの考え方。
今日は、資金管理についてまとめていこうと思います。
トレードで収益をあげる上でおそらく一番大事なことであるにも関わらず、ほとんどの書籍に書かれていない内容になります。
トレードで結果を出すためには、テクニカル分析の技術やファンダメンタルズを読み解く力など様々な要素がありますが、資金管理の技術なくして勝ち続けることはできません。
今まで資金管理をあまり考えてこなかった人は、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?
資金管理はなぜ必要?
トレードでは勝率100%なんてありえないですよね。
勝つときもあれば負けるときもある。
負けた金額よりも勝った金額の方が多ければ利益となるし、逆ならば損失となります。
当たり前のようなことですが、これ、勝った「金額」と負けた「金額」との差し引きなんですよね。
勝った「回数」と負けた「回数」ではないんです。
9勝1敗でもその1敗で大きな金額を負けてしまえばマイナスになることもあるし、1勝9敗でも1勝が大きく勝っていればプラスになります。
トレードの目的は、勝率を上げることではなく、口座の資金を増やすことですよね。
勝ったり負けたりする中で、コツコツと資金を増やしていく。
そのためには資金管理が重要になってくるんです。
こんなトレードはダメ!!
「エントリー量は決めて、いつも1万通貨でトレードしています。」
「Stopを置くのは大事です!エントリーしたらすぐ、50pips逆行したところにStopを入れています。」
これ、よくあるトレードの例だと思うんですが、どちらも資金管理上は間違っています。
もちろん、無理したトレードをしないようにエントリー量に制限をかけることや、エントリーしたら必ずStopの逆指値注文を入れることは大切ですよ。
でも、ただやればいいというわけではないんです。
きちんと資金管理をして、根拠あるエントリー量、Stop注文を置かなければいけません。
超重要!!Stopの置き方とエントリー量の決め方。
Stopは意味のある位置に置こう!!
それでは、Stopはどう置けばいいのでしょう?
「エントリーから◯◯pips逆行した位置に置く」のは、自分の都合でしかないですよね。
相場はそんなことを考えて動いてはくれません。
Stopはテクニカル分析上、意味のある位置に置かなければなりません。
例を見てみます。
例えば、上のようなチャートで、高値更新(レンジブレイク)での買いエントリーを考えているとします。
前回の高値(レンジ上限)にラインを引いていますが、エントリーするならこのラインを少し上に抜けたところですよね。
その場合のStopはどこに置けばよいでしょうか?
ダウ理論で考えると、高値更新で新たなレンジ下限が決まるので、その少し下にStopを置くのがテクニカル分析上理にかなった考え方です。
レンジ下限を割るまでは、下落してもレンジ内の値動きで、トレンド転換とはならないからです。
「〇〇pips下がったところ」などの自分の都合で適当な位置にStopを置くと、Stopがついたあと、再び上昇して結局思惑通りの値動きになった、なんてことになりかねません。
したがって、Stopは必ずテクニカル分析を元に、チャート上の意味のある位置に置くことが重要です。
Stopの位置が決まるからエントリー量が決まる!!
それでは、実際にエントリーする際にどれだけのポジションサイズでエントリーすればよいのでしょうか?
これには、1回のトレードで自分が許容できる損失を決める必要があります。
よく資金の2%とか5%とか言われますが、個人的には5%は大きすぎると思います。
大きくとっても2%、通常は1%のリスクでトレードすることをおススメします。
ここで注意すべきことは、許容損失は金額ではなく自己資金に対する割合で決めるということです。
トレードの結果資金が減ってしまえば、それまでと同じ損失金額ではリスク割合が高すぎることになります。
反対に、トレードが順調にいって資金が増えれば、同じリスク割合でも許容できる損失金額が増え、エントリー量を増やすことができるので、複利の力を使ってどんどん資金を増やすことが可能となります。
それでは具体的に見ていきましょう。
先ほどの高値更新でロングエントリーを狙ったトレードの場合です。
仮に、エントリー価格が110.500円、Stopが110.200円だったとします。
エントリーからStopまでの値幅は30pipsですね。
ここから、自分がエントリーできる数量を計算します。
30pipsは、1万通貨でエントリーした場合3,000円です。
10万通貨であれば30,000円、20万通貨であれば60,000円になります。
自己資金に対して1%の損失額となるようにポジション量を決めていきます。
自己資金が30万円ならば、許容損失額は3,000円なので、1万通貨でエントリー。
自己資金が300万円ならば、許容損失額は30,000円なので、10万通貨でエントリー。
自己資金が600万円ならば、許容損失額は60,000円なので、20万通貨でエントリーになります。
エントリー注文とStop注文を同時に出す場合は、取引ツールの逆指値欄に損失額が表示されるので、エントリー量を変更しながら損失額を見て調整するとやりやすいです。
このように、Stopはただ置いておけばよいというものではなく、テクニカル分析上意味のある位置に置き、その値幅と自己資金によってエントリー量を決めるということがメチャメチャ大切です!!
いくら優位性のある手法をもっていたとしても、この資金管理ができていないと、長期的に資産を増やしていくことはできません。
トレードでは、手法と同じかそれよりも大切なことであるにも関わらず、トレーダーはついつい手法に目が行ってしまい、資金管理がおろそかになりがちです。
ぜひ、資金管理についてもしっかりと考え、トータルで利益を出せるトレーダーを目指しましょう!