【手法公開】オリジナル手法『Multi-Time Cross Breaker(MTCB)』を公開します!!(2020/3/29更新)
今回は、僕のトレード手法を公開します。
検証ソフトによる過去検証では、1通貨ペアを1か月トレードした場合の検証で、プロフィットファクター(PF)が平均1以上(0.8~2.5くらい)出せています。
実際のトレードでも(データは取っていませんが)うまくいく場面が多い印象です。
ただ、まだ検証データ数が少なく、一人の検証作業では少しずつしか進まないため、一緒に検証してくれる仲間を募集しようと思いました。
この記事で、僕のオリジナル手法である『Multi-Time Cross Breaker』(それっぽい名前を付けてみました(^^))を公開しますが、運用にあたっては自己責任で行っていただくようお願い致します。
損失が出た場合の責任はとれませんのでご了承ください。
《2019.8.11》YouTubeに紹介動画をアップしました。こちらもご覧ください。
『Muti-Time Cross Breaker(MTCB)』手法
1.基礎知識
『Muti-Time Cross Breaker』(以下MTCB)は、ダウ理論によるラインブレイク手法です。
そのため、ローソク足やダウ理論についての理解が必須となります。
この辺りが理解できていない人は、以下の記事を参考に理解を深めてください。
2.ディナポリチャート
MTCBでは、ディナポリのMACDを使います。
ディナポリチャートについての深い理解は必要ありませんが、MT4での設定は必要になってきますので、以下の記事を参考にしてください。
また、ディナポリはダウ理論と非常に相性のよいテクニカル分析ですので、個人的には理解されることをおすすめします。
3.エントリーについて
MTCBでは、以下の3つの条件が揃ったときにエントリーの逆指値注文を出します。
① 4つの時間足でMACDのサインが一致すること
「Murti-Time」という名前からも分かる通り、MTCBでは複数の時間足を見てエントリーを判断します。
具体的には、「日足」「4時間足」「1時間足」「5分足」の4つです。
それぞれのチャートにディナポリチャート(ストキャスティクスなし)を表示させていますが、まず最初にチェックするのはMACDです。
ディナポリでは、
MACDがプラス=買いを検討
MACDがマイナス=売りを検討
と考えますが、4つの時間足すべてでサインが一致しているとエントリーチャンスです。
また、4つすべてが一致していなくても、
・ 5分足と1時間足で一致し、4時間足と日足のどちらかとも一致している
場合でも僕はエントリーしています。
この辺りは裁量なので、同じルールでも個人によって差が出てくる部分だと思います。
② 1時間足でレンジブレイクすること
MTCBは5分足ベースでトレードしますが、エントリーは1時間足のレンジブレイクで行います。
5分足のレンジブレイクだけでは騙しが多くなるので、利益効率をあげるために上位時間足である1時間足のレンジブレイクをフィルターとして使っています。
③ OANDAオープンブックでエントリー後にレートが伸びそうな逆指値の注文があること(6/15追記)
MTCB運用当初より運用口座を変更して、現在はOANDA JAPANで運用しています。
理由はOANDAオープンブックが使えること。
①,②を満たした上で5分足でOANDAオープンブックを確認し、エントリー後にレートが伸びそうな逆指値の注文があるかどうかを確認します。
上のチャートでは、1時間足のレンジ下限ブレイクで売りエントリーを考えています。
エントリー条件の①,②をクリアしていることが確認できたら、5分足でOANDAオープンブックを見ます。
エントリーレベルの下に売りの逆指値が多く入っているので、買い手のStop注文が貯まっていると判断。
エントリー後にStopを巻き込んだ大きな下落が期待できるので、注文を出すことを決定します。
以上のように、5分足のレンジブレイクを、
・ 上位時間足とMACDの方向が揃う
・ 1時間足でもレンジブレイクする
・ OANDAオープンブックでエントリー方向へのレートの加速が期待できる
という三重のフィルターを通すことで、利益を追求しているのです。
4.Stop(損切り)について
ここからは実際の例で説明します。
5/9(木)のオージー円のトレードです。
画面を保存するタイミングがずれてしまい、1時間足はエントリー後のものになっていますが、1時間足でのレンジブレイクでエントリーしています。
実際のトレードの場面では、ブレイク前(5分足の状態)に、ブレイクに備えて逆指値で売り注文を出しておきます。
この時、IFO注文で損切りと利確の注文も同時に出すようにします。
Stop(損切り)注文は、5分足の戻り高値(ショートエントリーの場合)に置きます。
ロングエントリーの場合は、5分足の押し安値です。
これで、エントリーとStopのレベルが決まりました。
5.利確について
利確は、リスクリワード1:1で考えます。
利益と損失の値幅が同じということですね。
エントリーからStopまでが10pipsだったら、エントリーから利確までも10pipsにします。
リスクリワード1:1なので、勝率が50%を超えればトータルで利益が出ることになります。
僕はいちいち計算するのが面倒なので、MT4のフィボナッチリトレースメントを応用して上の5分足チャートのように表示させていますが、これについては次の記事を参考にしてください。
最後に、今回のトレードの利確部分を載せておきます。
エントリー後、一旦はマイナス圏にいってしまいますが、Stopまではいかずに下落。
利確ポイントまで無事到達しました。
6.ポジションサイジングについて(資金管理<超重要!!>)(7/28追記)
エントリーポイント、Stopレベル、利確レベルが決まったらIFO注文で発注します。
その時のポジションサイズが資金管理上、非常に重要になります。
ポジションサイズを決めるにあたってはまず、1回のトレードで許容する損失額を自己資金の何%にするか決めましょう。
「2%ルール」がよく言われますが、僕は1%から始めることをおすすめします。
1%から始めて、トレード成績を見ながら許容損失割合を増やしていくのがいいのではないでしょうか。
例えば100万円の自己資金で1%の許容損失割合をとる場合、1回のトレードにおける許容損失額は1万円です。
エントリーレベルとStopレベルを入れた後、取引数量を入力することになると思いますが、発注画面に表示される想定損失額を見ながら1万円以内に収まるポジションサイズを決定します。
現在、僕が使っているOANDA JAPANの発注ツールでは、取引数量ではなく想定損失額で発注する機能がついているので、資金管理がしやすくオススメです!!
※OANDA JAPANの発注機能についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
資金管理に最適!!OANDA JAPANのオープンブック以外の魅力とは!? - FX ダウ理論とディナポリでちゃんとチャート分析!
資金管理は、どんな手法でトレードする場合でも必ず必要になってきますので、絶対に身につけておくべき考え方です。
「○○pips逆行したら損切り」、「○万円損したら損切り」というようなStopの入れ方は資金管理上正しくない方法なので、そのような方はぜひ以下の記事も参考にしてください!!
『Multi-Time Cross Breaker』の運用に当たって
MTCBの運用に当たって、2つの注意事項があります。
1.裁量でアレンジできる部分が多い
基本的な考え方はこれまでの通りですが、実際のトレードでは様々な要素が絡み、個人の考えでアレンジする部分が出てきます。
例えば、エントリーは1時間足のレンジブレイクで行いますが、すぐ近くに強いサポートやレジスタンスがある場合、そのラインを超えるまで待ってエントリーすることがあります。
また、利確ポイントまで到達しても、値動きによってはすぐに決済せずに利を伸ばすように考えることもあります。
この辺りは、実際のトレードの経験値や、検証ソフトでの練習によって身につく部分のため、個人によって差が出てくる部分だと思います。
2.メンタルの弱さ
デモトレードでは運用できても、実際のトレードではうまくいかないことがあります。
これは、自分のお金が動いているからです。
上で示したオージー円のトレードでも、エントリー後大きく伸びて利益が乗りますが、その後は戻して一旦マイナス圏に入ります。
「利確ポイントまでいってないけど決済しようかな?」
「マイナスになっちゃったから、小さい損失で早めに逃げておこう。」
などの感情が出てきますよね。
しかし、ルールに従えば、Stopにかかることなく、利確ポイントに到達しています。
ここまで耐えるのは、実はなかなか難しいことです。
これを解決するのに必要なことは、
・ 検証を重ねて手法の優位性を身をもって感じること
・ 適切な資金管理
の2つです。
手法だけで勝てないのがトレードの難しいところです。
利益が出せるトレーダーになれるよう、一緒に頑張っていきましょう。
最後に、MTCBを使って一緒に頑張ってくださる方は、ぜひご連絡ください。
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