【ディナポリ②】MACD とストキャスティクスの使い方
ディナポリ・チャート解説の2回目です。
今回は、MACDとストキャスティクスについてまとめていきます。
前回のDMAと、今回のMACD、ストキャスティクスを組み合わせて使うのがディナポリ・チャートになります。
特別なインディケータを入れているわけではないんですね。
それではさっそく、MACDとストキャスティクスの使い方をご説明します。
ディナポリ流MACDの使い方
ディナポリのMACDは、一般的に使われるMACDとはパラメータが違います。
Fast EMA Period=8
Slow EMA Period=17
Signal SMA Period=9
とすることで、一般的なMACDよりも反応を敏感にしてあります。
インディケータの説明をすると、
「なぜそのパラメータなの?」
「どういう計算をしているの?」
などという疑問が出てくるかもしれませんが、ここでは詳しいことは述べません。
僕たちが目指すべきものは「トレードで勝つ」ことであって、テクニカルの専門家になることではないからです。
インディケータそのものを知るよりも、トレードでの使い方を身につけることが大切です。
それでも詳しく知りたい方は、テクニカルの専門書を読むか、ディナポリの著書を読んで勉強されるといいと思います。
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この本、僕も持っているのですが、たぶん日本語に訳す時に英文を直訳してしまっていると思われ、とっても読みづらいです(^^ゞ
まあ、勉強にはなるので、知識欲のある人は読んでみてもいいと思いますが、トレード技術につなげるためには、情報を取捨選択する能力が必要かと思います。
さて、本題に戻します。
ディナポリのMACDの考え方は1つだけです。
「MACDが+なら買い。-なら売り。」
以上!!!!
えぇぇぇぇぇぇ!!それだけ!?
って感じですよね。
はい。MACDで見るべきはそれだけです。
まぁ、厳密にいうと、どれくらいプラスになっているかとか、角度が急な方が強いサインだとかいうのはあるみたいですが、使い方自体はプラスかマイナスかを見るだけなんですよね。
よく本に書いてある、MACDとシグナルのクロスは気にしないそうです。
ディナポリ流ストキャスティクスの考え方
ディナポリは、ストキャスティクスについてもパラメータを変えています。
%K=8
%D=3
Slow%D=3
としています。
一般的な(14,3,3)に比べて、上下動が激しくなるようにチューニングしてあります。
さて、ここからがディナポリ流のストキャスティクスの考え方なのですが、一般的なストキャスティクスの考え方とまったく逆です。
「ストキャスティクスは買われすぎ、売られすぎを表す」
「75%以上で買われすぎ、25%以下で売られすぎ」
とよく言われますよね。
しかし、ディナポリに言わせればこうです。
「強い上昇トレンドの時はずっと75%以上だし、強い下降トレンドの時はずっと25%以下だぞ!!」
「だから、75%以上で売ったり25%以下で買ったりしたら、損切りさせられるぞ!!」
「でも、上昇トレンドの時に75%以上になるのを待っていたら買うチャンスがなくなるし、下降トレンドの時に25%以下になってしまったら売るチャンスはないよ。」
じゃあ、どうすればいいのか?
簡単に言うと次の通りです。
「ゴールデンクロスで買い。デッドクロスで売り。」
以上!!
いやぁ、シンプルですね。
でも、MACDと同様、このルールだけでは絶対に勝てませんよね。
実は、ディナポリはMACDとストキャスティクスを組み合わせて使うことを推奨しているんですね。
MACDとストキャスティクスの組み合わせ
さて、いよいよディナポリの真骨頂、MACDとストキャスティクスの組み合わせです。
まず、2つのインディケータのうち、より信頼度が高いのがMACDです。
ストキャスティクスは激しく上下動するようにチューニングされているので、騙しも多く出ます。
そこで、MACDのサインをより重視し、ストキャスティクスを補助的に使うことで信頼度を高めていると考えられます。
分かりやすくまとめると次のようになります。
・ 買いサイン・・・MACDが+でストキャスティクスがゴールデンクロスした。
・ 売りサイン・・・MACDが-でストキャスティクスがデッドクロスした。
DMAとの組み合わせ
以上がディナポリ・チャートにおけるMACDとストキャスティクスの使い方ですが、ディナポリ・チャートには当然、ローソク足とDMAも表示してあるので、こちらとも組み合わせて使うことが重要になってきます。
詳しくはDMAの記事を読んでいただきたいのですが、DMAも移動平均線の一種なので、
・ ローソク足が3本のDMAの上にある・・・買い
・ ローソク足が3本のDMAの下にある・・・売り
という見方ももちろん重要です。
ひとつのインディケータだけに目を奪われることなく、チャート全体を総合して見られる技術を身につけることが大切です。